洗面台をリフォームするときの費用とは?工事費の内訳などを解説!
家の中にある洗面台は歯磨きや洗顔などで毎日のように使用するものなので、蛇口や排水口などが劣化しやすい場所でもあります。
そのため、10~15年ほど使用していると修理をすることも多く、そのタイミングでリフォーム工事をすることも珍しくありません。
ただ、その時の洗面台のリフォームに掛かる費用というものは一体どのくらいかかるのでしょうか?
そこでこちらでは、洗面台のリフォームの費用の相場や洗面台の種類について紹介していきます。
洗面台のリフォームの費用とは?
洗面台のリフォームの費用は、新しく設置する洗面台のグレードによってコストが大きく異なっていきます。
洗面台のグレードは大きく分けて3つあり「スタンダードグレード」「ミドルグレード」「ハイグレード」と分けることができます。
各メーカーによってそのグレードの分け方や名称などは異なりますが、このような感じでいくつかのグレードの中から選ぶことが一般的です。
洗面台のそれぞれのグレードの違いは、洗面ボウル(洗面器)や水栓などに使われている材質や機能の違いや、間口やカウンターの大きさによってグレードが分けられていることが多いです。
では、それぞれの洗面台のグレードの費用(工事費含む)の相場をまずは見ていきましょう。
スタンダードグレードは7~15万円
洗面台のグレードの中でもリーズナブルにリフォームすることができるのは、スタンダードグレードになり、費用の相場は7~15万円となっています。
スタンダードグレードの間口の広さは60㎝のものが多く、鏡、水栓、洗面ボウル、キャビネットといった最低限度の機能しかついていないシンプルな洗面台のタイプとなっています。
洗面台のリフォームの中では人気のグレードで、さらにシンプルな洗面台であれば工事費などを合わせても5万円で抑えられる場合があります。
ミドルグレードは15~25万円
ミドルグレードの洗面台の相場は15~25万円となっています。
スタンダードグレードよりも間口が広く、75㎝のサイズからがミドルグレードの間口の大きさと言われています。
全体的に間口が広くなっているので、その分の鏡裏など収納スペースを広く確保することができるため、たくさんの化粧品や洗面用具などを収納することができます。
また、ミドルグレードからはシャワー水栓が付いていることが多く、洗面台でシャンプーすることを想定してリフォームするのであれば、洗面ボウルが広いミドルグレードのタイプがオススメです。
ハイグレードは25~50万円
洗面台のグレードの中でも最上クラスにあたるハイグレードの費用は、25~50万円が相場になります。
ハイグレードの洗面台の特徴は、間口がとても広く90㎝~120㎝ほどあり、かなり広々とした洗面台にリフォームしたい人にはオススメのグレードです。
キャビネットのデザインも高級感がある木目調のものなどがあり、カウンターが付いていて鏡も大きく、洗面台を多用する女性には人気のグレードです。
洗面ボウルや洗面カウンターなどの素材が大理石を使用していることが多いのもハイグレードの洗面台になり、その他にも照明や水栓の機能なども充実しています。
洗面台の工事費の内訳とは?
洗面台の工事費の相場はおよそ3~10万円となっています。グレードのタイプによってですが、スタンダードグレードであれば3万円ほどでハイグレードであれば6万円ほどが工事費として発生します。
その時の工事費の内訳などを細かく紹介していきます。
工事前養生費は3千円~5千円
新しい洗面台を設置するには古い洗面台を撤去しなければならないため、その工事の前には部屋や洗面所の内部を傷付けないようにマットやシートなどを使用して壁や床などを養生(保護)していきます。
その時にかかる費用はおよそ3千円~5千円となっていますが、業者によっては養生費用が設置費用に含まれている場合があります。
既存洗面台撤去・処分費は1万~6万円
洗面台の撤去費と処分費を合わせると1万~6万円が相場となっていて、工事費用に撤去する費用が含まれているケースと別々のケースがあります。
撤去する洗面台の大きさによって費用は異なっていて、元々の洗面台の間口サイズが60㎝ほどの大きさであれば、撤去費と処分費を合わせても1万円ほどに収まります。
ただ、ハイグレードの120㎝の洗面台を撤去する場合には6万円ほどは処分費と合わせて掛かってしまうので、工事費だけでも総額が10万円ほど掛かってしまう場合があります。
搬入設置費・組立費は2~4万円
洗面台の設置や組立に掛かる費用は2~4万円程になり、リフォーム業者ごとに固定されている場合が多くなっています。
スタンダードグレードやミドルグレードの設置費用は2万円前後が相場なので、撤去費や処分費などを合わせたると一般的な洗面台の大きさの総工事費用は3~5万円となります。
洗面台のタイプとは?
洗面台は間口の広さやグレードの違いの他にも、タイプの違いがあります。
大きく分けると3つのタイプに分けることができて「ユニットタイプ」「システムタイプ」「カウンタータイプ」などがあります。
それぞれのタイプの特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。
ユニットタイプ
ユニットタイプの洗面台とは、鏡、洗面ボウル、キャビネットの3つが一体化しているタイプになります。
最も一般的な洗面台のタイプになり、間口の広さも60㎝、75㎝、90㎝といったように固定されています。
全てが一体となっているので工事の際に手間などが少なく、簡単に設置できることがメリットになります。
また、費用を他のタイプよりも安く抑えることができるので、コストパフォーマンスを考えるとユニットタイプの洗面台がオススメです。
一方デメリットでは、サイズが固定されているので自由度が低く、デザインもシンプルなものが多いことなどが挙げられます。
ただ、今のユニットタイプの洗面台の中には、この後に紹介するシステムタイプのような自由に組み合わせられるものも増えてきています。
システムタイプ
システムタイプの洗面台の特徴は、システムキッチンのように自由に鏡や洗面ボウルなどを選んで組み合わせられることです。
サイズなども固定されていないので、どのような間口の広さにも対応することができます。
また、デザインもお洒落なものが多いのはシステムタイプの洗面台になるので、こだわりの洗面スペースにしたい人にはオススメのタイプです。
ただし、費用が高くなりやすいのがシステムタイプのデメリットになり、ハイグレードのシステムタイプの洗面台になると50万円以上は最低でも掛かってしまいます。
また、設置する際の工事にもやや手間が掛かることもデメリットになります。
カウンタータイプ
カウンタータイプの洗面台は、壁に直接カウンターを設置するタイプになりカウンターに洗面ボウルや水栓を設置していきます。
カウンタータイプの特徴は、システムタイプと同様に自由にカスタマイズできることで、シンプルなデザインから高級感のあるデザインまで幅広くリフォームすることが可能です。
ただ、収納スペースが少ないことが大きなデメリットになり、キャビネットなどが付いていないことが一般的です。
また、鏡は壁に直接取り付けることしかできないので、鏡裏の収納スペースなどもありません。
そのため、カウンタータイプの場合には、カウンターの上がやや散乱しやすくなってしまいます。
洗面台のリフォームのまとめ
洗面台のリフォームの費用は、一般的なグレードであれば10~15万円の予算があれば十分なリフォームを行うことができます。
また、必要最低限の洗面台でいいのであれば、7万円ほどで新しい洗面台を設置することもできるので、それほど大きな金額にならずに済みます。
ただ、以前の洗面台よりも間口を広げるなどのリフォームを行ってしまうと、15~30万円といった予算は必要となってしまいます。
今回は洗面台のリフォームだけでしたが“洗面所”という全体的なスペースのリフォームを行うとさらに費用は増していきます。
洗面所全体をリフォームする場合の費用の相場は、床やクロスの張替だけであれば4~5万円程となっています。
その他キャビネットの増設によるリフォームは2~7万円となるので、おおよそ6~15万円はあれば工事費を込みで洗面所全体はリフォーム可能です。
洗面所は毎日使うため水栓や洗面ボウルの部分などが痛みやすいので、水漏れやひび割れが起こる前にリフォームする方が快適に使うことができます。
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