間取りの変更リフォームに掛かる費用とは?間取りを変えることのメリット・デメリットとは?

家のリフォームはより快適に生活するために行われますが、その中には「間取りの変更リフォーム」という、レイアウト変更をするリフォームがあります。

間取りの変更では、例えば壁を無くして2つの部屋を1つにしたり、反対に1つの部屋を2つに分けることもできます。

今回は部屋の間取り変更リフォーム種類費用をご紹介していきます。

 

間取りの変更リフォームの種類とは?

まずは間取りの変更リフォームの種類を見ていくことにしましょう。

間取りの変更リフォームと一言でいっても、その種類や方法はいくつかあるため、ライフスタイルに合わせた間取りの変更をしていくといいでしょう。

 

リビングとキッチン・和室などの壁を撤去する

間取りの変更リフォームの中でも多いのは、リビングとダイニングとキッチンのそれぞれの間仕切壁を撤去して「リビングダイニングキッチン」という一つのスペースにしてしまうものがあります。

アイランドキッチンやペニンシュラキッチンといった独立型のキッチンリフォームをする人も多く、それと合わせてリビングとキッチンを一つの空間にしてしまう間取りの変更リフォームが主流となっています。

 

子供部屋の壁を撤去・新設する

子供部屋の壁を撤去・新設する間取りの変更リフォームも需要が高く、子供が大きくなって独立したことをきっかけに2階の子供部屋を有効活用するためにかべを撤去するリフォームがあります。

それとは逆に、子供の成長と合わせて子供部屋に壁の新設を行い、1つの部屋を2つに分けるリフォームなどもあります。

 

引き戸やアコーディオンカーテンを設置する

簡易的な間取りの変更リフォームには、引き戸やアコーディオンカーテンを設置することで1つの部屋を2つに分ける方法もあります。

壁を撤去・新設する必要がないのでコスト面でのメリットが大きく、業者に頼まなくても自分で設置することも可能です。

 

階段の位置を変更する

間取りの変更リフォームには階段の位置を変更するものもあり、リビング付近にあった階段を玄関横に位置替えするようなリフォームがあります。

階段にはいくつかの種類があり、位置を変更すると同時に「折れ階段」や「折り返し階段」に種類替えする方法もあります。

 

お風呂・トイレなどの水回りの位置を変更する

お風呂やトイレといった水回りの間取りの変更リフォームもあり、老朽化した水回りをリフォームする際には位置替えすることがあります。

給排水管や電気配線の工事などがあるため、あまり一般的な間取りの変更リフォームではありませんが、部屋の全面リフォームをする場合にはお風呂やトイレの位置を変えることで他のスペースを広げることができます

 

間取りの変更リフォームの費用とは?

住宅の間取りの変更リフォームの種類は先ほど紹介したようなものが主にありますが、それぞれの工事に掛かる費用や工事期間などは様々です。

続いて、上記で紹介した間取りの変更リフォームの費用を見ていきましょう。

 

リビングダイニングキッチンへの間取り変更は40~300万円

壁を撤去してリビングダイニングキッチンのようにする間取りの変更リフォームの費用は、主に新たなキッチンの設置・壁の撤去・天井と床の工事に対する費用が掛かっていきます。

キッチンのグレードや撤去する壁の面積によって費用は変わりますが、壁の撤去後により一体感を出したい場合には300万円程の費用は必要となってしまいます。

一体感のあるリビングダイニングキッチンにするには壁を撤去だけではなく、床・壁紙・天井といった全ての内装を大々的に工事する必要があるのです。

 

また、アイランドキッチンやペニンシュラキッチンといった対面式キッチンを設置する場合には、キッチンだけでも100万円前後の費用が掛かってしまいます。

そのため、一体感のあるリビングダイニングキッチンへ間取りを変更する場合には200~300万円程度の費用は想定しておいた方がいいでしょう。

 

ただ、キッチンはそのままで壁だけ撤去するリフォームの場合は、それほど費用はかからず40万円程度で工事することができます。

このような間取りの変更リフォームの場合、他の部分はそのままなので一体感こそ乏しくなってしまいますが、比較的簡単に広いスペースを確保することができるのが魅力です。

 

壁の新設費用は15~40万円

子供部屋を2つに分ける間取りの変更リフォームの費用は15~40万円が相場で、壁だけを新設するのであれば15万円前後の費用で設置することが可能です。

壁を新設した後に費用として掛かってしまうものに、扉やコンセントの設置費用などが挙げられます。

最初から子供部屋を2つに分けることを想定して建てられた家であれば壁の新設費用だけで済みますが、そうでない場合には壁以外にも諸々の費用が掛かってしまいます。

 

引き戸やアコーディオンカーテンの設置費用は2~15万円

簡易的な間取りの変更リフォームには「引き戸」「アコーディオンカーテン」を設置する方法があります。

そのときに掛かる費用は引き戸であれば7~15万円程となり、アコーディオンカーテンであれば2~8万円程が相場となります。

壁を新設する場合には下地の補強や造作工事などが必要となりますが、引き戸やアコーディオンカーテンであればレールパーツを設置するだけでいいのでコストが安く、半日~1日もあれば工事が完了します。

 

階段の間取り変更は70~300万円

階段のリフォームは勾配の変更や架け替えなど様々なリフォームがありますが、階段自体の位置を変えるリフォームの費用は撤去費用を含めて70~300万円が相場となります。

やや幅広い相場となっているのは、既存の階段をそのまま再利用するとコストを抑えることができますが、新たに部材を用意して階段を設置するとなるとコストが跳ね上がってしまうからです。

 

また階段の形状によって費用は大きく変わり、シンプルな直階段であれば費用はそれほど掛かりませんが、カーブ階段や手の込んだ階段へリフォームするとなると、200~300万円の予算が必要となってしまいます。

したがってコストを抑えたい場合は、既存の階段の床材を使用した階段の位置替えリフォームなどがお勧めです。

 

お風呂の間取り変更は150~250万円

水回りの間取り変更リフォームに、お風呂の位置を変更するリフォームがありますが、費用は150~250万円が相場となります。

お風呂を移動させる場合には、既存のお風呂の撤去、排水管やガス管の移動・延長、電気系統の工事、壁や扉の工事、壁や内装工事など様々な工事が必要となります。

そのため、お風呂の間取り変更をするリフォームはあまり一般的ではありませんが、介護のために2階から1階に変更される事例などがあります。

 

トイレの間取り変更は50~150万円

トイレの位置を変更するリフォームに掛かる費用は、50~150万円が相場となります。

トイレの位置を変更する場合には既存の便座タンクを使用することでコストを抑えることができますが、新たに便座やタンクを新調してしまうと100万円ほどの予算が必要です。

 

トイレの位置を変更する場合にはお風呂の間取り変更よりも手間が少ないですが、既存のトイレの撤去、給排水管の延長工事、壁や床の大工工事、クロスや収納などの内装工事があります。

また、トイレの間取り変更リフォームには2階への移動や増築などがあります。

2階にトイレを設置する場合には排水管の工事がやや高めになってしまうので、150万円ほどの費用は見ておいた方がいいでしょう。

 

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