プライベートな空間が欲しい!部屋の間仕切りリフォームの費用とは?
結婚や同居などで家族の人数が増えたり年頃の子供がいる世帯などでは、家の中に新たなプライベートな空間が欲しくなってきます。
ただ、家の増築をして部屋の数を増やすとなるとコストが高く、そう簡単に増築や改築をする訳にはいきません。
そんなときには「部屋の間仕切りリフォーム」がオススメで、一つの部屋に仕切り壁などを設置することで2つの部屋にすることができます。
しかし、そこで気になるのは「費用はいくら掛かるのか?」という素朴な疑問。
そこでこちらでは、プライベート空間を簡単に作り出すことができる、部屋の間仕切りリフォームの費用や1つの部屋を2つすることのデメリットなどを紹介していきます。
部屋の間仕切りリフォームの費用とは?
部屋の間仕切りリフォームの方法はいくつかありますが、確実に1つの部屋を2つにできるリフォーム工事は「壁の新設」があります。
その他にも、「引き戸の設置」「アコーディオンカーテンの設置」「ロールスクリーンの設置」といった簡易的な間仕切りリフォームがあります。
これらのリフォームに掛かる費用をまずは見ていくことにしましょう。
新たに壁を新設する費用は15~25万円
部屋の中央に新たに壁を新設する費用は15~25万円が相場となります。
部屋の広さによって費用はやや異なりますが、6畳の部屋の場合では15万円の予算があれば壁の新設が可能です。
1つの部屋を2つに完全に分けてしまうとコンセントや天井照明なども増設する必要が出てくるため、電気系統の周辺環境を全て揃えるとなると3~5万円は余計に掛かってしまいます。
そのため、壁の新設だけであれば15万円程で設置することが可能ですが、電気系統の工事費用などが別途掛かってしまいます。
壁の新設工事の費用と電気系統の工事費用などを全て合わせると、快適に生活するためには最低でも20万円程は費用が掛かってしまいます。
引き戸を設置する費用は7~15万円
壁を新設する間仕切りリフォームではややコストが高くなってしまいますが、「引き戸」を設置するリフォームであれば10万円未満でも行うことが可能です
引き戸はふすまや障子のように横にスライドできる扉のことで、部屋の中央に設置することで1つの部屋を2つに仕切ることができます。
部屋を仕切る引き戸になるので一般的な引き戸よりもやや大きなタイプのものになりますが、壁を新設することよりもコストを抑えることができます。
引き戸の種類には「片引き戸」「引き分け戸」「引き込み戸」「引き違い戸」「連動引き戸」などがあり、片方だけがスライドする引き戸や左右に分かれて開くような引き戸があります。
引き戸であれば自由に開閉することができるので、部屋を仕切る必要がなければ開けた状態のままにもできて、壁を新設するよりも状況に合わせやすくなります。
アコーディオンカーテンを設置する費用は2~8万円
引き戸と同じような間仕切りリフォームには「アコーディオンカーテン」を設置リフォームがあります。
アコーディオンカーテンとは楽器のアコーディオンのように伸縮することで開閉できる建具のことで、洗面所などの狭いスペースの場所にはよく使われています。
アコーディオンカーテンの中には丈幅2メートルサイズものがあり、部屋の中央に設置することで簡単に1つの部屋を2に分けることができます。
先ほど紹介した引き戸や天井と床の両方にレールを設置しなければしっかりと固定することができませんが、アコーディオンカーテンは天井にレールを設置するだけなので業者に頼まなくても自分で設置することが可能です。
そのため、アコーディオンカーテンも安いものであれば2万円程で購入できるので、自分で設置することができればかなりコストを抑えることができます。
ただ、引き戸よりも防音性や断熱性が劣ってしまうので完全なプライベート空間を作ることには向いていません。
ロールスクリーンを設置する費用は1~6万円
「ロールスクリーン」とは、布地で作られた1枚のスクリーンを上下に開閉できる間仕切りのことで、一般的には窓に設置して日除けなどの目的として使われています。
本来の目的とは違いますが部屋の間仕切りリフォームとして使われていることも多く、レールを設置する必要がないのでアコーディオンカーテンよりも簡単に設置することができます。
ただし、一枚の布だけで仕切られているだけなので、簡易的なプライベート空間を作ることしかできません。
部屋の間仕切りリフォームすることでのデメリットとは?
続いて、部屋の間仕切りリフォームをすることでのデメリットを見ていきましょう。
部屋に壁の新設や引き戸を設置することで新たなプライベート空間を作ることができますが、それによるデメリットがあることも事前に知っておいた方がいいでしょう。
壁を新設してしまうと撤去するにも費用が掛かる
引き戸やアコーディオンカーテンなどの間仕切りリフォームであれば撤去費用などは掛かりませんが、壁を新設してしまうと撤去するときに費用が大きく掛かってしまいます。
一般的に住宅の壁を撤去する費用は5~10万円は掛かってしまうものなので、壁の新設をする際にはやや慎重になった方がいいでしょう。
部屋が狭くなってしまう
当たり前のことですが、1つの部屋を2つに分けてしまうと1つ1つの部屋のスペースは狭くなってしまいます。
8畳の子供部屋を2つにする場合には、1つの部屋の広さは当然半分のスペースの4畳ほどの広さになってしまいます。
間仕切りリフォームをすることで部屋は2つに増えますが、かなり窮屈なスペースになりやすいのも間仕切りリフォームのデメリットです。
電気代が増えやすい
壁の新設する間仕切りリフォームの場合には、コンセントや天井照明を増設する必要があるので、その分の電気代が増えやすいこともデメリットになります。
また、増えた部屋に設置するエアコンや暖房機器などを買い足す必要もあり、その他にも家具などを用意するとなるとかなり費用が掛かってしまいます。
埃が溜まりやすく掃除に手間が掛かってしまう
開き戸やアコーディオンカーテンを部屋の中央に設置してしまうと、掃除をする際にはやや邪魔な存在になってしまいます。
特にアコーディオンカーテンはデッドスペースができやすいので、埃などが溜まりやすくなってしまいます。
その他にも、引き戸のレール部分は溝になっているので埃が溜まりやすく、掃除するにも手間が掛かってしまいます。
引き戸などを撤去した後の跡が残ってしまう
引き戸やアコーディオンカーテンを設置する場合にはレールを天井や床に設置する必要があります。
そのため、引き戸やアコーディオンカーテンの間仕切りを撤去した後にはレールの後が残ってしまうことが多く、ビスの穴などを防ぐ必要があります。
特にフローリングに埋め込み式のレールを設置してしまうと撤去後には段差ができてしまうので、フローリングの張替が必要となってしまいます。
DIYでできる間仕切りリフォームとは?
最後に、自分で出来るDIYの間仕切りリフォームを簡単に紹介していきます。
パーテーションパネルを設置する
パーテーションパネルとはつい立のことで、会社の事務所などには間仕切りとしてパーテーションパネルがよく使われています。
パーテーションパネルを設置するだけでもプライベート空間を作ることができるので、通販などで購入して設置することができます。
撤去する場合にも簡単なので、簡易的な間仕切りリフォームにはオススメのアイテムです。
家具を設置する
本棚やカラーボックスなどの家具を設置するだけでも、1つの部屋を2つに分けることができます。
家具だけでは高さが足らないのであれば、カーテンレールを天井に設置してカーテンなどで仕切れば天井から床まで区切ることができます。
元に戻す場合にも家具としてその後も使うことができるので、余計な撤去費用などが掛かることもありません。
部屋の間仕切りリフォームのまとめ
部屋の間仕切りリフォームをすることで、1つの部屋を2つにすることができます。
完全に「部屋」として分ける場合には壁の新設が必要ですが、その場合は撤去するときのリスクや電気代などの負担のデメリットを想定しておく必要があります。
永続的に部屋を分けるか判断が難しい場合には、引き戸などの設置がオススメで、壁の新設よりも費用や手間が掛かりません。
部屋の間仕切りリフォームを行うことで部屋の数を増やすことができますが、それによって意外なデメリットも発生するので実際に壁の新設を行う場合にはよく検討したうえで慎重に行う方がいいでしょう。
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