住宅の外構工事の費用を解説!外構工事を行う際の注意点とは?!

家の門扉や玄関までのアプローチは家の顔となる部分でもあり、出来れば絶えずきれいな状態を保ちたいものです。

ただ、長年戸建ての家に住んでいる場合には門扉やアプローチなどは劣化や破損することも多く、途中で外構工事を必要とする場合があります。

 

また、カーポートやウッドデッキなどの外構部分は後から設置する場合もあり、住宅の外構工事というものは一度は経験するものです。

 

そこでこちらでは、住宅の外構工事の費用や外構工事の際の注意点などを紹介していきます。

 

外構工事の費用とは?

外構工事の種類はとても多く、門扉・門柱、塀・フェンス、カーポート(車庫)、アプローチ、庭・植栽、テラス・デッキなどがあります。

 

外構工事と一言でいっても様々な種類の工事があるので、一つ一つこれらの外構工事の費用を見ていきましょう。

 

門扉・門柱の費用は10~50万円

門扉・門柱の外構工事の費用は10~50万円が相場で、シンプルな片開の門扉を設置する場合には10万円前後で設置することができます。

 

ただ、インターホンなどが設置されている門柱部分を含めて新しく門扉を設置する場合には30~50万円の費用が掛かります。

 

門扉には様々なタイプがあり、アルミ製、アルミ鋳物製、木製、樹脂製、鉄製などの素材によって分けることができます。

 

その他、門扉の開き方によってもタイプが分けることができて片開、両開き、親子開き(左右非対称)、スライド式などがあります。

 

また、門柱もブロック、レンガ、御影石、木材といったタイプのものがあり素材やデザイン、大きさによって価格は変わっていきます。

 

塀・フェンスの費用は50~100万円

家の周りに塀やフェンスを設置することは安全性やプライバシーを守るためには必要となるものですが、その際の設置費用の相場は50~100万円となります。

塀の部材となるものには主にブロック、レンガ、タイル、自然石などがあります。

 

ブロックやレンガによって塀を設置する場合の費用は1㎡あたり5千円~1万円になるので、1メートルの高さで10メートルのブロック塀の場合には5~10万円になります。

また、タイルや自然石などデザイン性や見た目がよい塀を設置する場合には1㎡あたりの費用は8千円~1万5千円とやや高くなります。

 

一方、フェンスの部材には木製、アルミ製、スチール製などがあり、フェンス1枚(約2メートル)の単価はおよそ8千円~3万円が相場でやや幅があります。

そのため、フェンスを設置する場合には素材や種類によってはブロックよりも費用は安くなったり高くなったりします。

 

その他、既存の塀やフェンスを撤去する場合の費用は1㎡あたり5千円~1万円になり、設置費用とは別途の工事が必要となってしまいます。

 

カーポート(車庫)の費用は15~30万円

車の台数が増えたりカーポートが古くなってしまうと新たに車庫を新調することになりますが、その時のカーポートの費用は15~30万円あれば設置することができます。

 

カーポートの種類も様々ありますが、ホームセンターなどにある手頃なタイプのものであれば工事費を含めても15万円前後で購入することができます。

エクステリア業者やリフォーム業者にカーポートの設置する場合には、ややグレードが高くなってしまうので30万円前後の費用は掛かってしまいます。

 

ただ、シャッターガレージなどでは100~300万円程の費用が発生してしまうので、カーポートの場合には柱と屋根だけで出来ているのでそれほど高くなることはありません。

その他、既存の古くなったカーポートを撤去して新しいカーポートを設置する場合には、既存のカーポートの撤去費用が掛かってしまいます。

 

カーポートの撤去費用は1~2台タイプのものであれば処分代などを合わせると5万円ほどの費用となっています。

 

アプローチの費用は10~80万円

門扉から玄関までのアプローチ(道のり)の外装工事の費用は10~80万円の相場でやや幅広くなっています。

住宅のアプローチは簡易的な造りのものから見栄えが良いやや手の込んだものまであるので、こだわりや装飾の数にもよって費用は大きく変わっていきます。

アプローチに使われている素材には主にインターロッキング、タイル、レンガなどがあり、これらの素材のアプローチの場合には5㎡で5~25万円が相場となります。

 

その他にも枕木や天然石などを使ったアプローチなどもあり、これらのアプローチの場合にはやや費用は高く8~30万円が相場となっています。

また、スポットライトやソーラーライトなどの電飾や防犯カメラなどの防犯機器を設置することもアプローチの外構工事では増えていて、その場合には費用も割高になります。

 

庭・植栽の費用は2~300万円

外構の中でも庭づくりの費用は手の入れようによっては大きく金額が変わっていくため、ホームセンターなどで木の苗を購入するのであれば2万円前後で植栽をすることが可能です。

 

一方、庭師などに依頼して庭園の造作を行う場合には1坪当たり2~10万円の費用が掛かってしまいます。

そのため庭の広さによっては300万円程の費用が掛かる場合もあり、庭や植栽の外構工事の費用はかなり幅があります

 

ただ、庭の外装工事の中でも人気があるのは天然芝を敷く工事があり、自分で天然芝を購入する場合には1㎡あたり1,500~3,000円で購入することができます。

業者などに天然芝を敷いてもらう工事を依頼すると1㎡あたり3,000~5,000円は取られてしまうので、コストを抑えて天然芝を敷くのであればDIYによる工事がオススメです。

 

デッキ・テラスの費用は10~40万円

住宅の庭に張り出されたデッキやテラスなども住宅を建てた後に設置する場合が多く、外構工事の中でも人気があります。

デッキとテラスはやや似ているものですが、デッキは建物の床の延長にあるものになり、テラスはどちらかというと庭の一部にあたる外構部になるので屋根がついているものが一般的になります。

 

デッキは木を使っているウッドデッキが主流となっていますが、本体と設置費用を合わせても10~40万円が相場となります。

またウッドデッキは人工木と天然木の2つのタイプがありますが、一般的に天然木のウッドデッキの方が価格が高くなっています。

 

そして、テラスの場合には屋根の有無によって費用が大きく変わり、屋根がなければウッドデッキと費用はそれほど変わりませんが、屋根がある場合には40~60万円程の費用は掛かってしまいます。

 

外構工事をする前の注意点とは?

最後に外構工事をする際の注意点やポイントを簡単に見ていきましょう。

 

使われる素材のメリット・デメリットを把握しておく!

玄関までのスロープをオシャレなタイルや枕木をしようすると見栄えが良くなりますが、タイルは雨の日には滑りやすく、枕木の場合には腐朽してしまうなどのデメリットがあります。

 

また塀やフェンスの部材もブロックであれば完全に外部から遮蔽(しゃへい)することができますが、フェンスのメリットでもある通気性は失われてしまいます。

 

このように外構工事を行う場合には、素材や部材によってメリットとデメリットがあるので、事前に使われる素材や部材の特徴を把握しておくと工事した後に後悔することが少なくなります。

 

木や天然芝のメンテナンスは意外と大変!

庭に様々な木を植栽をしたり天然芝などを敷くとかなり見栄えが良くなりますが、その分のメンテナンスは意外と手間で大変な作業となってしまいます。

木や天然芝などは定期的に手入れをしなければ、どんどん枝葉が伸びてしまいます。

 

そのため、木や天然芝で庭の外構工事を行うとその後のメンテナンスが大きなデメリットになりやすく事前に知っておく必要があります。

 

外構工事を依頼する業者によって費用は異なる!

外構工事を行う場合には依頼する業者選びもポイントになります。

業者によって費用も様々で同じような工事内容でも費用が異なることは多く、複数の業者に見積もりを取るなどがオススメです。

 

また、ハウスメーカーが行う外構工事の方が現場の職人さんの数が豊富に用意できるのでスピードに工事が完了しますが、その分費用はやや割高になりやすいです。

 

コストを抑えて外構工事を行うのであれば小規模の施工業者の方がオススメで、少人数のためスピードは遅くなってしまいますが仲介料などがないため、費用は安く抑えることができます。

 

将来のためにスロープや手すりも工事と合わせて設置するのがオススメ!

玄関までのアプローチや門扉などに段差がある場合には、外構工事と合わせてスロープや手すりなどを設置してしまうのもオススメです。

高齢者の家族がいる場合には将来的に手すりやスロープなどは必要となる可能性が高いので、外構工事と合わせて設置してしまえば費用などを安くすることもできます。

 

外構工事が終わった後からスロープや手すりなどを設置するとなると人件費や仲介料などの費用が再び掛かってしまいますが、一緒に工事を行ってしまえばそれらの費用が発生することがなくトータルのコストは安くなります

また、スロープの設置は門扉やアプローチの形状によっては取り壊す必要があるので、後から手すりスロープを設置すると撤去費用なども2重に掛かってしまう可能性があります。

 

コラム一覧に戻る