外壁塗装で値引き交渉はできるの?
新築で家を建てても年数が経過すると外壁トラブルが起きてきます。
見た目も汚くなりますし、定期的な修理を行っていかなければなりません。
しかし外壁塗装は面積も広いですから、工事費用が高額になりやすいです。
そこで外壁塗装で値引き交渉ができるのかどうかについて説明していきます。
値引きができるのであればしてもらいたいと考えるのは当たり前のことです。
そこで、ここでは値引きの具体的な方法をご紹介していきます。
大幅な値下げを提案してくる業者には注意も必要なので、そのことにも触れていきます。
少額の値引きであれば交渉することも可能
外壁塗装は少額の値引きであれば交渉することができます。
もちろん業者によっては大きな値引きをしてくれる場合もありますが、一般的な業者であれば値引きにも限度があります。
どれほど値引きができても総額の10%ほどとされていますから、このパーセントを目安にしていきましょう。
外壁塗装は多くの経費がかかる
外壁塗装には多くの経費がかかります。
業者や依頼した素材にもよるので一概にはいえませんが、軽費や利益の割合は以下のようになっています。
・人件費30%
・塗料などの資材費25%
・会社運営軽費15%
・足場代など10%
・利益20%
例えば、外壁塗装の見積もりが100万円だとすると、利益は20万円ほどだと考えてください。
足場や人件費、材料費などが多くかかるので、1件の受注ではそこまで大きな利益がでないのです。
つまり、見積もりの半額で工事をすればほとんどの業者が赤字となります。
10%の値引きをすると利益も半分になりますから、まともな業者であれば10%以上の値引きはできないのです。
中には利益度外視で値引きしてくれる業者もあるかもしれませんが、それでは会社が成り立ちません。
上記の割合はあくまで目安ですが、軽費などが多くかかるのでそもそも大きな値引きはできない、ということを知っておきましょう。
時期にこだわらなければ値引きをしてもらえることもある
外壁塗装には経費が多くかかるので大幅な値引きは難しいです。
しかし、工事する時期にこだわらなければ値引きしてもらうことも可能です。
というのも、塗装は秋~年末、春~梅雨までの時期がシーズンです。
外壁を年末までにキレイにしたいと考える人が多いですし、梅雨になると工事がしにくいことから「梅雨までにお願いしておこう」と考える人が多いのです。
繁忙期になると仕事も多くなるため、なかなか値引き交渉をすることができません。しかし逆に、閑散期になると値引きをしてもらいやすくなるのです。
おすすめの時期は以下です。
・1~2月
・6~8月
1月や2月は気温が低いですし地域によっては雪が降るため、工事を依頼する人が少なくなります。
梅雨の季節を避けるのは当然ですし、夏休みやゴールデンウイーク、お盆がある夏場は依頼する人も少なくなります。
この時期を狙って依頼すると、業者側も手が空いていることが多いので値引きしてもらいやすくなるのです。
また、すぐに工事に取り掛かってもらえるというメリットもありますから、時期にこだわらないのであれば閑散期に依頼するのもよいでしょう。
外壁塗装で値引き交渉をして成功するケースのほとんどが、時期によるものです。
値引き交渉するときは強気に出ないことも大事
値引きはあくまで好意でしてくれるものなので、あまり強気に出ずに、お願いする姿勢で交渉していきましょう。
傲慢な態度だと塗装を断られることもある
常に依頼を抱えているような業者であれば、無理な値引きに応じることはほとんどありません。
値引きに応じなくても、適正価格で依頼してくるお客さんがいるからです。
特に「依頼してやっているんだから」「客なんだ」という強気な態度に出てしまうと、業者側も気分を悪くします。
このように、あまりにも傲慢な態度を取ってしまうと、工事を断られてしまうケースもあります。
あくまで値引き交渉はお願いすることが前提なので偉そうな態度を出さずに、丁寧に交渉してみるようにしましょう。
せっかく探した評判の良い業者に断られてしまうと、また一から業者探しをしなければならないことにもなります。
相手の気持ちになってみると交渉しやすい
値引き交渉をするときは、相手の気持ちに立ってみると成功しやすいです。
例えば、
「評判が良いのでどうしてもこちらにお願いしたい。でも費用が足りないのでなんとかならないか」
「他の業者には依頼する気がない」
などです。
値引き価格も大きくし過ぎず、数%くらいに留めておくよう交渉していきましょう。
いきなり10%の値引き交渉をすると断られることも多いので、控えめにしておくことも大事です。
業者も人間なので、低姿勢の人や自分達を信頼してくれている人には良くしたいと考えます。
値引きをするということはつまり、会社の利益が少なくなるということです。
「自分ならどんなことを言われたら値引きしたくなるか」を考え、丁寧にお願いしていきましょう。
大幅に値下げをしてくる業者には注意が必要
業者の中には大幅な値下げを行ってくれるというケースもあります。
しかし原価や利益を考えると大きな値下げをすること自体がおかしいので、そういった場合は注意しておくことも大事です。
「今なら半額にします」と言われて即契約してしまうと、後で後悔することもあるので警戒心はもつようにしましょう。
普通の業者であれば大きな値引きはできない
外壁塗装業者が受け取る利益は、業者にもよりますが、おおよそ総額の20%ほどが目安です。
この目安を逸脱した、大幅な値下げを行ってくる業者には気をつけましょう。
一般的な業者であれば100万円もの値下げや、半額にしてくれるということは普通ではありません。
そういった場合はこのようなケースも考えられます。
・最初の見積額が高すぎる
・手抜き工事をしようとしている
・最初から値下げをする前提で見積もりを作っている
最初に相場の倍の金額で見積もりを出せば、いくらでも値引きができます。
値引き交渉してこないならそのまま高額な費用で依頼を受けることができますし、「値引きするから」ということを武器に仕事を受けることもできます。
また、手抜き工事をすれば工事費が安くても、業者は大きな利益を確保することができます。
例えば塗装費用を安くするために塗料を薄めて使う、3回重ねて塗るべきところを1回だけにするなどです。
こうすることで作業人数も少なくなりますから、人件費も安く済むのです。
さほど交渉もしていないのに大きな値引きをしてくる業者には、特に注意しましょう。
「値下げしてもらうこと」を一番に考えてしまうと、業者選びを失敗してしまい本末転倒となりかねません。
ですので、何社かの見積もりをとっておくこと、口コミや評判をチェックすることは、損しないためにも必ず行ってください。
訪問業者には特に注意しておく
訪問業者は突然自宅にやってきて工事を勧めてきます。
「外壁が古くなっているので危険です。早急に工事した方が良いです。今ならかなり安くて施工できますよ」
など言われるとお願いしたくもなります。
しかし一度冷静にならなければなりません。
訪問業者の中にもまともな業者もいますが、すぐに信頼するのは危険です。
ネットで口コミを調べたり家族と相談したり、他の業者にも見積もりを依頼したりすることをお勧めします。
「今なら安い」という文句に誘われ、手抜き工事をされてしまうケースも多いので、そうならないためにも即決は止めておきましょう。
手抜き工事をされてしまうと外壁はすぐにダメになりますし、余計に修理費用がかかることになります。
値引きは状況次第
外壁塗装の値引きができるのかは、状況次第になります。
総額いくらの塗装をお願いしたのかにもよりますし、依頼する時期も大きく関係しています。
一番交渉が成功しやすいのは、「業者が忙しくない時期に丁寧にお願いすること」です。
無理な交渉はせず、相手の立場に立ってお願いするようにしましょう。
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