家の増築にはいくら掛かるの?!増築リフォームの費用とメリット・デメリットを解説!
家の増築リフォームは既存の家を取り壊して建て替えるよりもコストが安く、リビングなどの部屋の割り増しリフォームや平屋から2階建てにするといった増築リフォームがあります。
そのため、増築できるスペースがある場合にはわざわざ建て替えなくても家のスペースを広げることができて、間取りも大きく変えることができます。
そこで今回は、家の増築に掛かる費用と増築することでのメリット・デメリットを紹介していきます。
家の増築リフォームの費用とは?
家の増築リフォームといってもいくつか種類があり、一部屋分を新たに増築する方法やトイレを2階に増築する方法などがあります。
また、既存のお風呂を取り壊して空いている敷地に新たなお風呂を建設する増築リフォームなどもあります。
これらの増築する方法とその際にかかる費用を見ていきましょう。
1部屋分の増築リフォームの費用は1坪60~100万円
新たに6~8畳の部屋を増築する場合の費用は、1坪あたり60~100万円が相場となります。
6畳(約3坪)であれば180~300万円で増築することができて、8畳(4坪)であれば240~400万円ほどの費用ということになります。
窓の設置の有無やフローリングの材質によって価格は大きく変わっていくので、費用を抑えたいのであれば材質や材料にこだわらない方がいいでしょう。
部屋の増築の費用は和室と洋室の2つのタイプを選ぶことになりますが、特にどちらの方が高くなるということはありません。
ただ、鉄筋コンクリートで部屋の増築を行ってしまうと、木造建築よりも3割ほど高くなってしまいます。
2階建てにする増築リフォームの費用は1坪あたり100~150万円
1階建ての平屋の家を2階建てに増築するリフォームの費用は、1坪あたり100~150万円が相場となります。
2階建に増築する場合には1階部分を補強する工事が必要となるので、先ほど紹介した1部屋分の増築よりも費用は割高になります。
1階部分に8畳の部屋を増築する場合には240~400万円でしたが、2階に8畳の部屋を増築する場合には400~600万円は必要となります。
トイレの増築リフォームの費用は50~150万円
トイレのスペースを広げたり2階部分にもトイレが必要な場合などには、トイレの増築リフォームが行われます。
トイレのスペースを広げるための増築リフォームの費用は50~100万円が相場で、2階部分にトイレを増築する場合には100~150万円が費用の相場となります。
トイレなどの水回りの個所を増築する場合には部屋の増築とは違い、給排水管などの配管周りの工事が別途費用に掛かります。
そのため、2階部分にトイレを増設する場合には配管が長くなりやすいので、1階部分にトイレを増築するよりも費用は高くなります。
お風呂の増築リフォームの費用は100~200万円
お風呂を増設する場合には既存のお風呂のスペースを広げる増築と、空いている敷地に新たに土台や基礎の段階から増築するリフォームの2つのタイプに分けられます。
既存のお風呂のスペースを広げる増築リフォームの場合には、壁の撤去と造作工事、新たなユニットバスの設置工事、内装工事、ガス管・給排水管の工事などになり、すべての工事費用を合わせると100~150万円くらいになります。
一方、新たに空いている敷地内にお風呂を新設する場合には土台と基礎から設置する必要があるので150~200万円ほどの費用が掛かります。
お風呂の増築リフォームを安く抑えたいのであれば、昔ながらの在来工法のお風呂ではなくユニットバスによる方法の方がオススメです。
ベランダの増築リフォームの費用は15~300万円
細々とした増築リフォームのものには、ベランダやバルコニーを増築するリフォームがあります。
ベランダやバルコニーを増築する際の費用はく15~300万円とかなり幅広く用意されています。
単身アパートにあるようなシンプルなベランダの場合には15万円前後で増築させることができますが、バーベキューができるような広々としたバルコニーの場合には300万円前後の費用が必要です。
ただ、一般的なベランダであれば30~50万円ほどが中心価格になるので、家族の洗濯物を余裕をもって干せる広さのベランダを設置する場合にはこのあたりの費用が相場になります。
ガレージの増築リフォームの費用は100~250万円・カーポートは15~30万円
車の所有台数が増えたりすると、ガレージやカーポートを増築リフォームする場合があります。
ガレージとカーポートの費用を比較すると、一般的にガレージの方がシャッターなどが付いているので、柱と屋根だけのカーポートよりも割高になります。
また、車1台分のガレージの設置費用は100~250万円が相場で、「シャッターガレージ」と「ビルトインガレージ」の2つのタイプがありビルトインガレージの方が高くなっています。
シャッターガレージの場合には建物と独立して設置するため100万円ほどで設置できますが、ビルトインガレージの場合には建物と繋がっているため増築する費用も高く250万円程の費用が掛かります。
一方、カーポートの場合には柱と屋根だけを設置する簡易的なタイプの車置き場なので費用は15~30万円で増築することができます。
家の増築リフォームのメリット・デメリットとは?
家の増築リフォームの方法や費用は様々あることが分かりましたが、増築リフォームによるメリットとデメリットも知っておいた方がいいでしょう。
家の増築リフォームのメリット
建て替えよりもコストを抑えてスペースを広げられる!
増築リフォーム以外に部屋のスペースを広げる方法は、家を建て替えるか住み替えるかの方法しかありません。
家の建て替えや住み替えになると3,000~4,000万円の費用が掛かってしまいますが、増築リフォームであれば500~1,000万円の費用で十分な部屋のスペースを広げることができます。
愛着のある家を再活用できる!
建て替えや住み替えをしてしまうと、愛着のある家を解体するか手放す必要があります。
増築リフォームであれば、愛着のある家をそのまま再活用することができるので、取り壊したり手放したりすることもありません。
仮住まいなど引っ越しの手間がない!
家を建て替えする場合にはコスト面のデメリットの他にも、仮住まいを見つけて引っ越しする必要がありこれらの手間や作業がデメリットになります。
そのため、引っ越しの必要がない増築リフォームの方が何かと不自由することなく生活することができます。
家の増築リフォームのデメリット
増築部分と既存部分が目立ってしまう!
家の増築リフォームのデメリットには、増築部分と既存部分が目立ってしまう場合が多く見た目がやや不自然になってしまうことが挙げられます。
特に増築した部屋の外壁が既存のものとは違う場合には統一感がなくなってしまうので、出来るだけ既存の外壁と同じような色合いのタイルなどを選ぶ方がいいでしょう。
増築できる敷地が必要になってしまう!
家を建てる場合には、建ぺい率という敷地に対して建てられる建物の大きさの比率の制限を把握しておかなければなりません。
敷地に対してあまりにも目一杯に建物を建設することは防災上禁止されているため、増築リフォームの場合にも建ぺい率の基準に抵触しない敷地面積が必要となってしまいます。
そのため、ある程度の敷地がなければ増築リフォームを行うこと自体が難しくなってしまいます。
接合部分から劣化や破損が起こりやすい!
増築リフォームを行うと、どうしても接合部分にひずみが起きやすくなってしまいます。
そのため、増築リフォームの場合には経年劣化によってひび割れや歪みが起こりやすく、特に地震や台風などの影響によって大きく破損する可能性があります。
接合部分の劣化を防ぐためにも、出来るだけ水はけを良くしたり定期的にメンテナンスをするなどをしながら確認していく必要があります。
家の増築リフォームの費用を抑えるには?
最後に家の増築リフォームの費用を抑える方法を紹介していきます。
少しでも増築リフォームの費用を抑えたいのであれば、下記の4つのポイントを押さえておくといいでしょう。
・地元の工務店に依頼する!
・3社以上のリフォーム業者に見積もりを出す!
・見積書を必ず確認する!
・材質や材料をあまりこだわらない!
増築リフォーム以外の一般のリフォームの場合でも、地元の工務店の方が部分的なリフォームなどは安く抑えることができます。
また、3社以上の複数のリフォーム業者に見積もりを出すことも重要で、やや手間が掛かってしまいますが電話でおよその費用を聞くだけでもいい判断材料にすることができます。
さらに、見積もり終了後にも見積書を自分なりによく確認することも必要で、余計な材料費や工事費をとられないための防御策になります。
その他にも材質や材料にこだわらずにスタンダードなものを使って増築リフォームを行えばローコストで家のスペースを広げることができます。
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