中古の戸建てをリノベーションするメリット・デメリットとは?!リノベーションに掛かる費用や注意点を解説!

「中古の戸建てを買って、自分好みにリノベーションをしたい!」などと思われている方はいませんか?

中古の戸建てなら新築の家を購入するよりも大幅にコストを抑えられ、さらにリノベーションをすることで新築同様の快適な空間にすることができます。

そこで気になるのは「戸建てをリノベーションするのに、どのくらい費用が掛かるのか?」ということです。

今回は、中古の戸建てをリノベーションするメリットやデメリット、戸建てをリノベーションする際の費用や注意点などをご紹介していきます。

 

戸建てのリノベーションとは?

そもそも「戸建てのリノベーション」とはどういったものなのでしょうか?

リノベーションとは別に「リフォーム」がありますが、リノベーションとリフォームは目的や意図などが異なります。

一般的にリノベーションとは、住宅の機能、性能、価値などを高めることで、住宅の付加価値を高めることを言います。

一方リフォームとは、老朽化した住宅の修復や修繕を行うことで、生活に支障がない程度にまで住宅を原状回復させることを言います。

そのため中古の戸建てをリノベーションするということは、ただ単に古くなった戸建てを修復・修繕するのではなく、機能や性能、価値などを高めてライフスタイルに合わせたデザイン性のある住宅に仕上げることを言います。

 

戸建てをリノベーションするメリット・デメリットとは?

では、リノベーションのメリット・デメリットは、具体的にどのようなことがあるのか、ここでは詳しく解説していきます。

 

中古の戸建てをリノベーションするメリット

 

コストが抑えられる

中古の戸建てをリノベーションする最大のメリットは何と言ってもコストが抑えられることでしょう。新築の家を購入するよりも、費用を大幅に抑えることができます。

新築の家の価格相場はエリアによっても差がありますが、建物本体と工事費合わせると2,500~3,000万円は掛かってしまいます。

 

一方、中古の戸建て価格の相場は築年数によって様々ですが、築20年ほど経過している戸建ての場合、1,000万円前後で購入することができます。

そのため、リノベーション費用と合わせても1,500万円の予算があれば中古の戸建てをリノベーションすることが可能です。

 

団地やマンションよりも制限が少ない

団地やマンションのリノベーションの場合には、規約や建物の構造上での制限があるためリノベーションの自由度は低くなってしまいます。

しかし、戸建てであればそれらの制限がなく自由にリノベーションすることができます

特に間取りを変えるリノベーションは戸建ての方が向いていて、団地やマンションでは「壁式構造」という、壁そのものが建物の強度を確保している構造なので、壁の撤去による間取り変更のリノベーションができません。

 

ライフスタイルに合わせたリノベーションが可能

戸建てであれば壁の撤去の制限が少ないので間取りを自由に変えられ、ライフスタイルに合わせたリノベーションが容易に行えます。

ライフスタイルに合わせたリノベーションとは、例えばルームシェアのような家族ではない人との共同生活を目的としたリノベーションや、在宅ワークを目的としたリノベーションなどさまざまです。

戸建てであれば、このような多種多様なライフスタイルに合わせたリノベーションが可能なので、団地やマンションに比べ自由度が高くなります。

 

中古の戸建てをリノベーションするデメリット

 

耐震や強度を考える必要がある

中古の戸建てをリノベーションするデメリットには、やはり耐震や強度の不安が挙げられます。

築年数がかなり経過している戸建ての場合、耐震性の基準を満たしていないことも多く、その場合には耐震工事を行う必要があります。

また、腐食や劣化が激しい場合には、その分の修繕費なども負担になってしまいます。

 

施工して完成するまでに時間がかかる

中古の戸建てならすぐに居住することができますが、中古の戸建てをリノベーションする場合には3~6ヶ月くらいは工事期間が必要となってしまいます。

そのため、工事期間が長くすぐに居住することができないということが、中古の戸建てをリノベーションする際のデメリットとなります。

 

リノベーションできる業者や環境を準備する必要がある

リノベーションの場合にはリフォームとは様相が異なるので、依頼する施工業者もリフォームの場合とは異なり、リノベーションのタイプや種類によって選別する必要があります。

また、リノベーションはリフォームよりも設計などの打ち合わせに時間が掛かりやすいので、居住者の負担はリノベーションの方がやや大きくなってしまいます。

さらにリノベーションをする目的や意図を業者に対してしっかりと説明する必要があるので、施工が始まった後でも業者に任せっぱなしにはできないこともリフォームとは違うデメリットになります。

 

中古の戸建てをリノベーションする場合の費用とは?

では、中古の戸建てをリノベーションする場合の費用を見ていきましょう。

 

平屋の戸建てを購入・リノベーションする費用は700~1,500万円

一階建ての中古の平屋を購入して尚且つリノベーションする場合の費用は、平屋本体と工事費を合わせるとおよそ700~1,500万円が相場となっています。

安い中古の平屋であれば200~300万円ほどで購入することができるので、リノベーションの費用と合わせても700万円ほどの予算があれば施工することが可能です。

築年数や平米、リノベーションのタイプによって費用は大きく変わりますが、平屋を新築するよりもだいぶコストを抑えることができます。

 

2階建ての戸建てを購入・リノベーションする費用は1,500~2,000万円

平屋のリノベーションは夫婦2人だけのケースが多いですが、子供がいる世帯などでは2階建ての一般的な戸建てをリノベーションすることが多くなります。

中古の2階建て住宅をリノベーションする費用は、建物本体と工事費を合わせて、およそ1,500~2,000万円が相場です。

購入する建物やリノベーションのグレードによって価格は変動しますが、1,500~2,000万円ほどの予算があれば、老朽化した中古の2階建て住戸の場合でも、十分なリノベーションすることが可能です。

 

一般的に、築年数が20年を超える戸建ての場合には建物自体の価格は殆どなくなり、土地の評価額が実質の購入価格になります。

築20年以上経つ戸建てなら、500万円前後で購入できるところもエリアによってはあります。

2階建ての戸建ての全面リノベーション相場は1,000~1,500万円なので、1,500~2,000万円程度あれば、500万円程度で買った中古戸建てを新築と同レベルまでリノベーションすることができます。

 

中古の戸建てをリノベーションする場合の注意点とは?

最後に、中古の戸建てをリノベーションする場合の注意点を見ていきましょう。

リノベーションをすることでコストを抑えることができますが、いくつかの注意点を知っておく必要があります。

主に以下の5つがチェック事項となります。

 

・修繕する必要性や度合い

・断熱材がはいっているか

・家の傾きがないか

・周りの環境

・補助金や減税制度

 

20~30年以上経過している中古住宅の場合、実はかなり老朽化していることがあります。そのため、修繕費、断熱材の有無、家の傾きなどは、事前に必ず確認しておくようにしましょう。

また、耐震工事による減税や補助金なども各自治体には用意されているので、コストを少しでも安く抑えるためにも、必ず把握しておくようにしましょう。

 

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