外壁塗装でよくある『訪問営業』の罠
自宅はずっと暮らす場所ですし、誰にとっても大事な場所です。
しかし家のことについて一般の人はほとんど知識がありません。
業者やプロに任せて修理や工事などを行うことになりますが、少なからず悪徳業者も存在しています。
そこで外壁塗装の訪問営業の罠について紹介していきます。
訪問営業をする業者は全て悪徳というわけでは決してありませんが、悪徳業者である割合が高くなっています。
では訪問営業に悪徳業者が多い理由、起こりやすいトラブル、見極め方法などを書いていきます。
悪い業者は少なからずいますから、騙されないように特徴を知っておきましょう。
外壁塗装の訪問営業は悪徳業者率が高い
外壁の塗装は定期的に行う必要があります。
使用した塗料や環境によっても違いますが、5~15年ほどで塗装をするのが一般的です。
家を建てるとなるとかなり大きな金額ですし、そうそう建てるものでもありません。
外壁塗装は定期的に行い、なおかつ費用が高いこともあり、悪徳業者が多い傾向があります。
ではもっと詳しく説明していきます。
外壁塗装の訪問営業に悪徳業者が多い理由
外液塗装の訪問営業に悪徳業者が多い理由には、このようなことがあります。
・素人ではわからない分野なのでつけ込みやすい
・見た目では手抜きかどうか分からない
・相場や費用が分かりにくい
・心配をあおりやすい
住宅のことは素人では分かりません。
そのため「このままでは危ない」など、専門家から言われると心配になります。
家が大事な場所であることは当たり前ですから、相手に知識がないことを利用してつけ込んでこようとします。
例えば、「たまたま通りかかったんですが、外壁が危険です」と言えば、訪問しても追い出されることはあまりありません。
家が心配という心理が働くので、他の分野の訪問営業よりも話を聞いてもらいやすいのです。
外壁塗装には材料費や人件費など多くの経費がかかります。
しかし、材料をケチる、塗料を少なくするなど、いくらでも手を抜くことはできるのです。
しかも、外壁塗装は相場や適正価格が分かりにくいです。
「状態が悪いので値段が高くなる」など、高い見積もりを出してもいくらでも言い訳ができるのです。
訪問営業を嫌がる人は多いです。
しかし他の訪問営業と違うところは、相手の心配をあおることができることです。
費用が高額で素人には分からない分野ですから、悪徳業者にとっては都合の良いことばかりです。
だからこそ、訪問営業の外壁塗装は悪徳業者が多くなっています。
悪徳業者に依頼したときに起こりやすいトラブル
では具体的に、訪問営業で悪徳業者に依頼してしまったときによくあるトラブルをご紹介していきます。
よくあるのは以下の2つです。
・相場よりも高いお金を払ってしまう
・手抜き工事をされてしまう
悪徳業者の狙いはお金です。
できるだけ多くの利益を出したいと考えているので、請求してくる金額も相場より高いことが多いです。
怪しいと思ったら、見積もりの具体的な金額を聞いてみるようにしましょう。
塗料1ついくらなのか、何缶使うのかなど、具体的な塗料の種類が分かれば相場を調べることもできます。
足場の費用など、できるだけ細かい内訳をもらうようにしておきましょう。
また、見積もり費用は一般的な金額であっても手抜き工事をされるというケースも多いです。
材料をケチってしまえば利益は大きくなりますし、作業工程を減らせば人件費も浮きます。
こういったことは素人では分かりませんから、悪徳業者だったと気づいたときにはもう遅いのです。
「説明では10年は維持できると聞いたので高額な費用を支払った、しかし実際には数年で外壁がボロボロになってしまった」というケースもあります。
訪問営業をする業者は全て悪徳ではないですが、こういったトラブルが多く起きやすいのです。
訪問営業の手口!よくあるセリフや行動パターン
訪問営業には少なからず警戒をしておいたほうが良いでしょう。
しかし中には本当に善意で忠告してくれているケースもありますから、悪徳業者の訪問方法、セリフなどを知っておくと安心です。
悪徳業者であればこれから紹介する3つとも当てはまることが多いです。
3つ当てはまらなければ大丈夫だとも限りませんが、よくあるパターンを知っておくと騙されにくくなります。
外壁が危険な状態だと心配をあおってくる
悪徳業者であれば、高い確率で「外壁が危険」と言って訪問してきます。
とにかく心配をあおるようなことを言い、相手を不安にさせて契約することを目的としています。
「外壁が危険」というのは訪問営業をする言い訳です。
そう言わないと訪問する理由がありませんし、「そろそろ外壁を塗装してはどうですか?」と言っても追い返されるのが目に見えています。
あくまで親切心で訪問したという流れにして自宅へやって来るので、そのようなフレーズを言いだしたら警戒しておきましょう。
悪徳業者であれば断ってもしつこいですし、より不安をあおるような発言をしてきます。
例えば、
「倒壊の恐れがあります」
「外壁がいつ剥がれ落ちてくるか分からない状態なので、お子さんが怪我をしますよ」
などが常套句として挙げられます。
まともな業者であれば断れれば引きますし、本当に危険な状態であれば名刺を渡すなどしてその場はいったん帰ります。
しかし悪徳業者は言葉巧みなので、色々なことを言い、相手が興味をもってくれるまでなかなか去ろうとしないのが特徴です。
値引きやキャンペーンなどでお得感をアピールする
悪徳業者によくあるのが値引きです。
全く興味のないものならいくら値引きされても買いませんから、相手が興味をもった良いタイミングで値引きを提案してくることが多いです。
よくある値引きのフレーズは以下の文言です。
・先着〇名にだけ特別価格を提示している
・地域密着型を目指しているので施工数をかせぎたいから安くする
・自分から訪問したのでぜひ値引きさせてほしいと言う
・この価格は誰にも言わないでなど特別感を出す
・モニター価格なので今を逃せば高くなると言う
こういったフレーズは悪徳業者の定番です。
つい契約したくなるようなフレーズを並べてきますが、そんなうまい話はそうないと心得ておきましょう。
訪問営業をしている人は喋りのプロです。
言葉だけで相手を納得させて契約させるというのが仕事なので、上記のようなことを言われたら冷静になり、誰かに相談することをおすすめします。
見積もりの提示が早い
いくら外壁塗装の業者であっても、ぱっと見たけで見積もりを出すことはできません。
そもそも外壁の塗装や種類、現在の外壁の状態によって必要な作業も変わってくるので、すぐに見積もりを出せるわけがないのです。
塗料は依頼する側が選ぶことになりますし、種類も多いです。
まともにチェックもせず見積もりを提示してきたときは警戒しておきましょう。
しっかりチェックをするなら1時間ほどは時間がかかります。
それから見積もりを出すので、即日その場ですぐに提示してくる場合は危険だと考えておくと良いです。
その場ですぐに見積もりを作るということは、家主の意見を全く入れてないということにも繋がります。
塗料によって耐久年数も違いますし、金額も違いますから、しっかり外壁を確認して家主の希望に沿った内容を作ってくれる業者に依頼しましょう。
訪問営業が悪徳業者かどうか見極める方法
悪徳業者に依頼してしまうと良いことはありません。
いくら値引きされたからといって手抜きでは意味がありませんし、騙されない方が良いに決まっています。
では見極める具体的な方法を紹介していきます。
塗装をした方が良い理由や詳しい説明を求める
訪問営業であれば「危険だから塗装をした方がいい」と言われることが多いですが、そう言われたらもっと具体的な理由などを聞いていきましょう。
例えばこのようなことです。
・このまま放置しておくと何か月でどのような状態になるのか
・危険とはつまり、どんな事態になるのか
・なぜ外壁塗装をすると危険がなくなるのか
・塗装の種類による違いや作業工程
訪問営業の人は言葉巧みに塗装の必要性を説明してきます。
しかし本当のプロでなければ分からないようなことを突っ込んでいけば、その内ボロがでてきます。
「このまま放置していたら危険」と言っているわけですから、そこには明確な理由があるはずです。
その理由を説明できないのであればプロとは言えませんから、どちらにしてもその業者には依頼しない方が賢明です。
また、外壁塗装をすれば危険がなくなるのであれば、その理由も説明できるはずです。
「危険」という言葉に惑わされず、質問をして見極めていきましょう。
契約を急かしてこないかどうかをチェックする
外壁塗装にはそれなりの金額がかかります。
安いものではないので決断までに時間がかかるのは当たり前ですよね。
しかし悪徳業者はできるだけ相手に考えさせたくないので、早急に契約をしようとしてきます。
誰かに相談すると冷静にもなり契約しないことも多くなりますから、そのスキを与えないようにしてきます。
そのため「ちょっと考えさせてください」と伝え、相手の反応を見るようにしましょう。
考えたいと言っているにも関わらず押し売りのように勧めてくるのであれば、悪徳業者である可能性が高くなります。
まともな業者であれば当然家族と相談することを勧めますし、考える時間も与えてくれます。
訪問営業は悪徳業者が多い!罠にかからないように知識をつけておこう
何度も言いますが、訪問営業の人は喋りが巧みです。
いつの間にか相手のペースにのまれ、契約する流れになってしまうことがあるので、即決だけは止めておきましょう。
必ず一旦考える時間をとり、そして家族に相談したり、訪問営業してきた業者をインターネットで調べて実績や口コミをチェックしておくと良いです。
少しでも怪しいと感じたら契約はせず、毅然とした態度で断ることが大事です。
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